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■咳の谷の水■

2013.01.22 (Tue)
咳1

■咳の谷の水■

・名称 : 咳の谷の水
・タイプ: 表流水
・所在地: 三重県多気郡大台町神滝
・採水 : 可能
・飲用 : 不明
・駐車 : 咳の谷公園の無料駐車場が利用可能
・備考 : 

・口当たり: 硬《○○○○●》軟
・湧水の量: 微《●○○○○》多
・待ち時間: 長《○○○●○》短
・お勧め度: 微《○●○○○》高

【名水ノート】

その昔一人の老婆が薪集めをしていたところ突然はげしい咳に苦しめられ、あまりの苦しさにふと谷の水を飲んだところ不思議にもぴったりと咳が止まって危うく一命を取りとめたそうです。

これは何かのご利益がある水に違いないと文化五年(1808年)この地に地蔵を建てて祀りました。それ以来、誰呼ぶとなく『咳の谷』『咳の地蔵』と名付けられ多くの信棒者を集めています。

咳2
・けっこう由緒ある水のようです

場所は宮川沿いを走る国道422号線の領内集落付近、現在では『咳の谷公園』として整備されていて24時間いつでもそのありがたいお水をいただく事が出来ます。水場も綺麗に手入れされているので、地域の人々に大切に守られているのでしょう。

咳3
・水場も綺麗で地域の人々が大切にしている場所だと伺えます

お味の方は口当たりの良いサラッとした感じですかね!?。但しほぼ表流水に近い状態です。上流に集落は無いので飲用は問題無いと推測しますが、動物由来の汚染が無いとは言えませんので煮沸は必須かもしれません。まあ私は現地で生で飲んでしまいましたが(^^;。

地図↓
http://goo.gl/maps/0VPvp


■八重谷湧水■

2012.10.23 (Tue)
八重1

■八重谷湧水■

・名称 : 八重谷湧水
・タイプ: 湧水
・所在地: 三重県度会郡大紀町永会
・採水 : 可能
・飲用 : 可能(要煮沸)
・駐車 : 採水場横に東屋と駐車スペースあり
・備考 : 硬度約120mg/L

・口当たり: 硬《○○●○○》軟
・湧水の量: 微《○○○○●》多
・待ち時間: 長《○○○●○》短
・お勧め度: 微《○○○○●》高

【名水ノート】

『中央構造線』の外帯(南側)には三波川変成帯と呼ばれる地層があり、それに沿うように石灰岩層も点在しています。これは『秩父層』と呼ばれる古生代の堆積層で、その名の通り関東の秩父辺りから浜松の北部を通り、関西では三重県の伊勢、宮川界隈、奈良県の柏木や洞川を通って和歌山の白崎海岸へと抜けています。

石灰岩は水の浸食には弱いけど風化には強く地表が削られても石灰部分だけ露岩として残る場合があり、そのような地形をカルスト地形と呼びます。中でも顕著なカルスト形状を見せるのが伊勢市の南部から大紀町にかけてであり『奥伊勢カルスト』と呼ばれ鍾乳洞や石灰岩の岩壁が点在しています。

『八重谷湧水』はそんな奥伊勢カルストの盟主とも言える国見岳の山腹に湧き出します。国見山には八つの谷があるそうですが、そのどれもが石灰地層の枯れ谷で水が流れていません。そんな伏流水が一気に地表へと溢れ出すこの水は『八重谷湧水』と名づけられました。

場所は少し判り難いんですが、国道42号線の阿曽から阿曽風穴を目指すのが手っ取り早いでしょう。風穴の傍に東屋と駐車スペース、それと水汲み場が整備されています。

八重3
・ここが湧水点、大量の水が湧き出します

湧水点は水汲み場から更に150mほど奥、木組みの遊歩道に沿って行くんですが、途中の渓谷には湧水100%の滝があって、エメラルドブルーの何とも言えない神秘的な釜を従えてます。県内でも有数のパワースポットと言われるのもまんざら嘘じゃないでしょう。

八重2
・神秘的、まさにパワースポット

実はこの水、硬度が100を超えているそうで日本では硬水の部類なんですが、ミネラルバランスが良いのかまったく硬さを感じさせません。スッキリしていてコクがあって実に私好みのお味でした。

八重4
・近くには阿曽風穴もある

八重5
・カレンフェルトが乱立する奥伊勢カルスト

惜しむらくは湧水点から水汲み場までの導水距離が長く、水汲み場の水には少し清涼感が乏しい事、もし湧水点近くで採水できれば最高の水質と飲み口を堪能できるに違いありません。但し湧水点を汚したり勝手に踏み入ったりゴミを残したするのは論外、地域の方々が大切にしている水です。恵みに感謝してマナーを守って戴いてくださいね。

地図↓
http://goo.gl/maps/ia2RW


■湯谷不動明王の湧水■

2012.10.22 (Mon)
湯谷1

■湯谷不動明王の湧水■

・名称 : 湯谷不動明王の湧水
・タイプ: 湧水
・所在地: 三重県多気郡大台町栗谷
・採水 : 可能
・飲用 : 可能
・駐車 : 路肩に駐車スペースあり
・備考 : 

・口当たり: 硬《○○○○●》軟
・湧水の量: 微《○○●○○》多
・待ち時間: 長《○○○●○》短
・お勧め度: 微《○●○○○》高

【名水ノート】

三重県の櫛田川から高見峠に至る地域は『中央構造線』に沿っており地質的にも非常に複雑です。『中央構造線』とは元々中国大陸の一部だった内帯と、遥か海洋からプレートに乗ってやってきた外帯が接している場所なので非常に強い圧力を受けた変成岩が多く見られる場所。

この構造線接合部分の北側(内帯側)を『領家(りょうけ)変成帯』と呼び、高温で変成した花崗岩が多くなり泥岩から変成した片麻岩等も良く見掛けられます。

一方の南側(外帯側)を『三波川(みなみがわ)変成帯』と呼び、海中で低温高圧力を受け変成した緑色片岩や黒色片岩が多く、また一部には海洋の堆積物が隆起した石灰岩やチャート質も散見できます。

櫛田川から蓮川や宮川にかけての流域はそんな三波川変成帯の真っ只中で、色んな地層が複雑に交錯している事から、それが水質にどんな影響を及ぼしているのか非常に興味のあるところでした。

『湯谷不動明王の水』は国道422号線を湯谷峠から宮川方面に少し下った場所に湧き出してます。傍にあるのは湯谷不動尊、国道422号線の開通を期に交通安全の守護神としてこの地に祀られているそうです。

湯谷2
・湯谷峠から宮川側に少し下った場所にある

湯谷3
・この地の守護神だそうです

湧水量はかなり多いけど、谷間の奥から祠の横に導水されているようでパイプは傾斜の強い斜面へ続いていて本来の湧水地は確認出来ませんでした。

今回はペットボトルでの採水でしたが、帰宅後に確認すると若干の砂っぽい堆積物が見られます。湧水地を確認していないので何とも言えないけど、導水の途中で不純物が混入する可能性があるのかもしれません。

湯谷4
・若干砂気が混じるので手拭いやガーゼをかぶせると良いかもね

お味の方はミネラル感の少ない軟水系だと思いますが、なんと言うか少し雑味を感じます。また他の湧水と比較すると色度が若干高いような気がします。具体的にはちょっと黄緑っぽいと言うか。

そんな訳でオススメ度としては伸ばせなかったけど、古来より峠を行き交う人々の喉を潤してきた名水、古に思いをはせて味わってみるのも一興ではないでしょうか。

地図↓
http://goo.gl/maps/aQjBj


■命のみず■

2012.10.19 (Fri)
命1

■命のみず■

・名称 : 命のみず
・タイプ: 湧水
・所在地: 三重県松阪市飯高町森
・採水 : 可能
・飲用 : 可能
・駐車 : 飯高洞窟美術館の無料駐車場を利用
・備考 : 有料 日本有数の硬水 硬度315mg/L

・口当たり: 硬《○●○○○》軟
・湧水の量: 微《○○○●○》多
・待ち時間: 長《○○●○○》短
・お勧め度: 微《○○○●○》高

【名水ノート】

奥香肌温泉の飯高洞窟美術館内より湧出する『命のみず』は日本一の硬水と呼ばれてますが、いやーほんまに凄い水でしたわ。

国道166号から奥香肌スメール温泉の道標に導かれて進めば『命のみず』の看板が目に付くので迷う事はないでしょう。

中央構造線の外帯、『三波川(みなみがわ)変成帯』に属するこの界隈は石灰岩層が点在するので硬度が高くなる傾向なのは頷けるんですが『硬度315mg/L』とは、この数値はフランスの『エビアン』や『ヴィッテル』よりも更に硬水で、特にカルシウムの含有量が飛び抜けて多いんです。

この水は元々『蓮ダム』の水抜きトンネルより湧き出す水やったそうですが、トンネルの廃用後に売却されて洞窟美術館へと改装されました。最初は大量の湧水に困ってたそうですが調べてみると日本では有数の硬水って事が判明したそうで、今では美術館よりも水を求めて訪れる人が殆なんじゃないでしょうか。

命2
・休日ともなれば多くの水汲み人で賑わう

そんな訳で維持管理の名目から採水は『有料』となってます。それでも休日ともなれば車で溢れかえってるので人気の高さはそうとうなもんでしょう。

料金は総採水量ではなくタンク一個換算で値段が設定されてて正直言うと中々ややこしいです(^^;。2L=50円、5L=125円、10L=200円、20L=300円、23L=350円、となってるから1L当たりの金額換算すると20Lが一番お得って事になりますね。

命3
・特にカルシウムの含有量が凄い

命4
・料金はタンク毎の容量で細かく設定されています

で肝心のお味はと言うと、Caの含有量が多くMgの含有量が少ないのでコクが非常に強く渋みは少ないです。硬水に馴れない人だと最初はちょっと石臭く感じるかもしれません。

命5
・飲めば判るこの水の素晴らしさ!

この水が凄いのはミネラル感を目で見て実感出来る事、なんせポリタンクに長期保存しておくと白い粉末状の結晶が付着するし、煮沸すると水の表面に白い膜が発生します。ですからお茶とかご飯の炊き水には向きません。冷やして飲用水にするのが一番でしょう。

これが自然湧水だったら文句なしにオススメ度最高点なんですが有料の管理湧水って事でこのくらいで。

地図↓
http://goo.gl/maps/FbBvC


■江馬小屋の道端水(仮称)■

2012.10.18 (Thu)
江馬1

■江馬小屋の道端水(仮称)■

・名称 : 江馬小屋の道端水(仮称)
・タイプ: 湧水
・所在地: 三重県松阪市飯高町蓮
・採水 : 可能
・飲用 : 不明
・駐車 : Pなし(路肩に駐車可能)
・備考 : 

・口当たり: 硬《○○○●○》軟
・湧水の量: 微《○○○●○》多
・待ち時間: 長《○○○○●》短
・お勧め度: 微《○○○●○》高

【名水ノート】

三重県の櫛田川から高見峠に至る地域は『中央構造線』に沿っており地質的にも非常に複雑です。『中央構造線』とは元々中国大陸の一部だった内帯と、遥か海洋からプレートに乗ってやってきた外帯が接している場所なので非常に強い圧力を受けた変成岩が多く見られます。

この構造線接合部分の北側(内帯側)を『領家(りょうけ)変成帯』と呼び、高温で変成した花崗岩が多くなり泥岩から変成した片麻岩等も良く見掛けます。

一方の南側(外帯側)を『三波川(みなみがわ)変成帯』と呼び、海中で低温高圧力を受け変成した緑色片岩や黒色片岩が多く、また一部には海洋の堆積物が隆起した石灰岩やチャート質も見られます。

櫛田川から蓮川や宮川にかけての流域はそんな三波川変成帯の真っ只中で、色んな地層が複雑に交錯している事から、それが水質にどんな影響を及ぼしているのか非常に興味のあるところでした。

『江馬小屋の道端水(仮称)』は江馬小屋谷の出合い付近、ちょうど江馬小屋林道の起点にあっていつも道路沿いに大量の放水があるのでピンと来た方も多いでしょう。私もこの界隈へ遊びに来る時は、よく水を補給したり手足を洗ったりしていました。

江馬2
・わりと目立つ場所なんでピンと来た人も多いのでは!?

今までは何気なく利用していた訳ですが、今回のように採水がメインになると水の素性が気になります。そこで湧水地を探してみました。ゴム製のパイプを伝って行くと30mほど上流の平地に小さな貯水層があって、更にそこから急斜面を登って巨岩群の上へと消えています。どうやらこの巨岩帯のどこかに湧出地があるようです。

江馬3
・この岩場のどこかに湧水地があると思われる

湧水量はかなり多く、10Lタンクが数秒で満タンになります。しかも冷たい、今回巡った湧水の中で一番冷たく感じました。

江馬4
・気持ち良いくらいドバドバ出とります

お味の方は、『青田川の道端水』と同系統でもう少しコクがある感じかな!?、青田川はサッパリ系の中にも若干渋みがあるんやけど、江馬小屋はその渋みを少なくしてコクが増した感じですかね!。

江馬小屋の出合い付近は石灰の露出があちらこちらにあるんやけど、この辺りは石灰一辺倒じゃなく色んな岩質が重なりあってるから硬くなりすぎないのが良いですね!。まあ貯水層が半開口してるんで不純物が混入する可能性が無いとは言えないけど、名水としての資質は十分あると思います。オススメやね!。

地図↓
http://goo.gl/maps/8EEkC


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